パチ屋のチラ裏は書きづらい

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【ハイキュー!!】バレーボール素人がセッター対角について考えてみた。

ハイキュー!!を読むまでは、バレーの知識はほぼありませんでした。

体育でやったけど、サッカーやバスケやソフトボールよりは好きかな程度です。ちなみに、私はとにかくジャンプが好きで、スパイク打つのも気持ちよかったです。素人だけどバレー好きだったな。一番の関心が音楽や美術に向かっていたので積極的に関わらなかっただけで。あ、ジャンプが好きって、新体力テストで立ち幅跳びが10段階の評価10だったくらいです。ジャンピング少女だったんだぜ。

 

そんな私も、ハイキュー!!を読み始めて、バレーのルールをもっと知ったら物語をより面白く捉えることができる!と思い、何より作中での解説が大変わかりやすいので、バレーボールとは?というところからちょくちょくネットで調べてみたり。

ポジション別にキャラクター相関を考えたら絶対楽しい!

 

というわけで、白鳥沢戦の応援席で滝ノ上電器店や嶋田マート豚や月島のブラコン兄が仰った「オポジット」に着目します。チームの色が見えるポジションとのことで。

 戸美の大将くんもヨリを戻した彼女に言ってたように、バレーボールの特徴のひとつに『ローテーションシステム』があります。サーブ権が来る度に時計回りにぐるぐる回るやつ。

それとは別に、ウイングスパイカーとかミドルブロッカーとかのポジションもあります。このふたつの違いは、サーブを打つ前と打った後。

 

ハイキュー!!に出てくるサーブは基本的にジャンプサーブ、ジャンプフローターサーブ、フローターサーブの三つ。

一番無難なサーブがフローターですけど、よく田中サンがフローターで狙われてますね。後衛セッター影山がネット際に移動する動線だから取りづらいと作中でも説明されてます。

サーブを打った直後は特にコート内がゴチャっとするんですね。みんな移動するから。レフト、センター、ライトと自分の持ち場へゴチャっと移動。

烏野の場合、澤村サーブの時の前衛(旭さんツッキー影山)がギュっと集まってて可愛い。

 

サーブ前のローテーションの前衛、後衛は、サーブ後のルールにも影響します。後衛のやつらは、アタックラインより前での攻撃禁止(なのでバックアタックしましょう)、そしてブロック禁止。セッターも、ツーアタックができるのは前衛の時だけですね。

 

前衛と後衛で出来ることが違うので、同じポジションの人はローテーションの対角に配置します。

日向と月島の動きがすごくわかりやすい。MBは後衛の間リベロと入れ替わるから、月島が後衛に下がってサーブポジションに来た時の『月島サーブ 日向IN 西谷OUT』が定型文になってますね。

日向とノヤっさんが交代するときハイタッチしてるのが「ちっちゃいものクラブ」みたいで可愛い。

日向が前衛にいる時、月島は必ず後衛なのです。太陽と月、月が沈み日が昇る。夜から朝へ。

 

ウイングスパイカーとか、ミドルブロッカーとか、ポジションに名前がついてますが、もっとシンプルなポジション名は、『レフト、センター、ライト』。

田中と日向がよく同時に「レフトぉ!」「センター!」って叫んでる、アレですね。影山もたまに「ライト!」とトスを呼んでます。そして完璧なストレートを見せつけるわけですね。

バレーは三回のボレーで相手コートに返球しなきゃいけないので、ファーストタッチがセッターだったり、強烈なサーブやスパイクで崩されたりすると、乱れに乱れて返すので精一杯とか、セッター以外のセットアップとか、レシーブのフォローでなんとか上がったボールを「誰でもいいから打て!」とか、バレーはとにかくゴチャっとします。ブロックは前衛みんなで跳びますしね。

 

センター=ミドルブロッカー 日向、月島の二人ですね。

レフト=ウイングスパイカー 同じポジションの人がローテーションの時に対角にいるので、東峰と田中も対角です。

ライト=セッター 右利きの人は右からのボールが打ちやすいらしいので、セッターは右側、ということらしいです。

 

セッターは、基本的にコートにひとり。和久南戦で澤村が離脱した際に及川さんも『ツーセッター』について「WS並に攻撃力があるとかじゃない限りメリットがない」的なこと言ってましたが、セッターは攻撃せずに攻撃のためのボールを用意するポジションなので、そんなにいっぱいイラナイ……ということなのでしょうか。

そんな独りぼっちセッターの対角。

 

 

■チームごとにセッター対角を見てみる。

セッター対角はチームによって色々だなぁと漫画を読んでて思います。セッター対角(ライトスパイカー)をやってるキャラって、どんな奴がいたっけ?と単行本をペラペラしながらまとめてみました。どうでもいいけど、高校名が割と動物を連想させるものばかりなのに、青葉城西って多分実際にある地名をもじったものだよね。

 

【烏野高校:澤村】

主将、澤村さん。そのあまりの土台っぷりに客席の26歳OBが「年齢詐称」と言うくらい。バスケ部主将ともっと絡んでほしかった。

澤村は、レシーブが強い選手ですね。ガンガン攻撃するぜ!という烏野のなかでは西谷と共にフロアディフェンスを担ってます。ナイス尻拭い!しかし春高の二回戦、稲荷崎では背中を守るだけではなく自らもスパイクに跳ぶ姿も見せ、稲荷崎主将の北とは違う在り方を見せました。

 

青葉城西高校:国見、京谷】

影山の元チームメイト、国見ちゃん。月島と雰囲気似てるけど、多分熱意を注ぐベクトルは別。宮城県選抜強化合宿での様子だと、多分何でもソツなくこなすんだろう印象です。常に余裕を持たせてる。『全力で挑んで、60%から120%までどのくらい出るかわからない』というよりは、『奇跡の120%はいらないから安定して95%出すよ』ってタイプ。あれ、それってツッキーのリードブロックと同じ……。

京谷は国見とは全く別のタイプで、それこそ安定とは程遠い印象。ネットとほぼ平行助走からのインナースパイクは、ライトからの攻撃ならではだと思うし、右利きながら咄嗟に左で対処できたり、ライトポジション何となく合ってる気がする。

 

【伊達工業高校:笹谷、女川】

苦労人茂庭と筋肉ゴリラ鎌先の印象が強すぎて、笹谷パイセンどんな人だっけ?という感じです。ごめんなさい。鎌先さんと二口くんの絡みが好きなんだ。

女川くんは三年生引退後にスタメン入りしましたね。あだ名はパンタロン。土曜の夜にクラブで踊ってそう。パンタロン。誰がつけたんだよこのあだ名。

 

【白鳥沢学園高校:牛島】

オポジットスーパーエース!セッター対角でも特に攻撃に専念する人をオポジットと称するらしく、左利きウシワカちゃんはまさに選ばれしスーパーエースだったのだ!ひえええ。プロになってもライトスパイカーの地位は安定のものだと思う。

ウシワカが、天童始めチームメイトのことを仲間だと認めていたり、バレー大好きだったり、ぶっきらぼうではないという処が見え隠れする度に愛しさが増しますね。

 

【音駒高校:海】

音駒の三年生もよくバランス取れてるけど、烏野とは関係性が違うなぁと感じます。何かと張り合う黒尾と夜久をにこにこと見守る仏様のような海くん。後輩の見えないところで苦労してる主将をそっとサポートしてそうな副主将ですね。

音駒は全体のレシーブが高レベルなので、攻撃に着目して考えるけど、二年のレフト二人やリエーフが点取りメインなので、あまり目立たない印象。二年レフトといえば、虎がエースなのに前々から福永のが活躍してない?と思ってたんですけど、虎が福永をライバル視してる本誌がムネアツすぎて!ちなみに虎より福永のが背が高いです。

 

【梟谷学園高校:木葉

梟谷スタメンは三年生が多いですね。強豪で年功序列ってことは、きちんとした練習メソッドが機能しているということでしょうか。勝てるメンバーがスタメン入りするので、練習した時間が身になる指導なんでしょう。

Mr.器用貧乏な木葉くんは、スタメンの中では小柄で180cm無いんですね。体重も軽い。リベロ小見くんはともかく、他のメンバーと比べた時に「うわ木葉かっる!」と思ってしまった。そんな木葉くんもスタメン入りするだけの実力を持ってる。セットアップも上手い、リバウンドも上手い、レシーブも上手い、咄嗟に嫌なとこへ返球、まさしくオールラウンダー。それぞれが仕事する中で、各所へのフォローに回ることができる上、特に目立たない、真の器用貧乏だ木葉くん。

梟谷は、木兎、木葉、小見あたりが部室で猥談で盛り上がって、鷲尾が「下品な話はやめろ」と注意してそう。

 

【稲荷崎高校:宮(治)】

セッター侑の双子の片割れで、WSでありながらセットアップの技術がセッター並という、限りなくツーセッターに近いセッター対角です。双子速攻・裏って何だよ。

もうちょい読み込まないとキャラ掴めないけど、アランくんが言った「侑の一番恵まれたところは、治」という言葉だけど、多分治がいなかったら、侑は中学時代の影山のようになってたのかもしれないと考えます。侑にとっての治は、影山にとっての日向。