パチ屋のチラ裏は書きづらい

好きなことを語りたいだけ。

ロクサスが好きで好きで堪らない。

浅羽悠太、月島蛍、そして今回はロクサスについて思いの丈を記していきたいと思います。共通点は今のところCV内山昂輝さんってところですかね。悠太くんに関しては殿堂入りかな?高橋さんと結婚してくれ。

 

ロクサス(Roxas)は、ディズニーとスクウェア・エニックスの手掛けるゲームシリーズ『キングダムハーツ』の登場人物ですけれども、生い立ちとか色々切なくて。

当然主人公のソラも好きです。ソラもロクサスも両方好きだからこそ辛いし、大切な親友を目覚めさせるために別の人格を消さなければならなかったリクの想いが人間らしく、誇らしくて好きです。みんな好き。ハゲは別だ!

 

 

◆ロクサスの二刀流

キーブレード二刀流は、ロクサスの専売特許で確定かな?と思ったので、二刀流の理由をアレコレ考えてみました。

ノーバディは、人間の心が闇に囚われた際にたま~に出来上がる存在で、心を失い残った肉体が動くって設定だったと思います。一応物を考えることはできるので、人工知能的なやつかな、ノーバディ。

だから、ノーバディに心が無いのは確定させます。肉体のみの、心の無い空っぽの器。

 

さてさて、キーブレードを扱うためには心が必要なはずです。

マスター・ゼアノートは闇に大きく傾倒していましたが、キーブレードは扱えたので、闇に囚われたからといってキーブレードが使えなくなるわけではないのかな、と。

そんなマスター・ゼアノートの心とキーブレードマスターに匹敵する実力を持つテラの肉体を持っていたテラ=ゼアノートのノーバディであるムナス(長い)、恐らく古のキーブレード使いであったラーリアムエルレナのノーバディであるマールーシャラクシーヌ、そしてⅢのラストでマスターオブマスターの弟子のひとりルシュであることが判明したシグバール。彼らはキーブレード使いのノーバディでありながらキーブレードが使えません。記憶の有無とか関与してくるかな?とも思いましたが、ロクサスも記憶無いしな……。

キーブレード使いのノーバディで、キーブレードが使えたのはロクサスだけ

 

この、「何故か使えたキーブレード」が二刀流の一本目ではないかと推測します。

 

ロクサスとナミネは同じように生まれた双子みたいなもの、と言われているけど、ナミネはキーブレード使えないんだよなぁ、と疑問に感じていたのですが、ノーバディなのに最初からキーブレード使えてるロクサスの方が特殊だったのか。

特殊といえば、ナミネも特殊ですよね。『ソラとソラに連なる者の記憶を操る』という特殊能力を持っています。

 

ソラのハートレス化で生まれたノーバディ↓

  • ソラ×カイリ=見た目カイリ、忘却の城の機能を吸収(記憶操作)
  • ソラ×ヴェン=見た目ヴェン、心が無くてもキーブレードを使える

主人公のソラが色々特殊ということでしょう。そういうことにしときます。だって主人公だし

機関に入ってからのロクサスは、何故か使えたキーブレードを用いてハートの回収をする日々を送るのです。

 

そんなロクサスくん、最初は「人間だった頃の記憶」すらもなく、生まれたての赤ん坊のようでした。他のノーバディは過去の記憶をなぞるようにコミュニケーションをとっていたのですが、彼にはなぞる記憶が無い。コミュニティを新たに作り上げてきた感が強く、器であるノーバディに本体とは別の心が育まれる過程が非常にわかりやすいキャラクターです。

機関の中で過ごす内に、アクセルやシオンと友情を育み、三人がすれ違い始めると戸惑い、アクセルへの不信感をつのらせ激昂し、人形として完成したシオンと戦った後で、消えゆくシオンを前に涙を流します。

シオンとの戦いで『覚醒』したのは公式で言われていた気がしますが、この時、キーブレードを扱うに相応しい強い心を、ロクサス自身が手に入れたのかな、と。これが二刀流の二本目。

 

ということにしておきます。

 

「ヴェンとロクサス両方復活したらソラがキーブレード使えんくなるんちゃう?」みたいな懸念持ってた人結構いたけど、全然そんなことなかったですね。能力はコピーされるみたいです。シオンだけコピーじゃなく吸収だったから失敗作ってことか。

二刀流はロクサスに紐づけされてるから、たとえレプリカの器で復活したとしても奴は二刀流だぞ(強い)。

 

 

◆本体とノーバディの関係でソラとロクサスだけが特殊

13機関の奴ら、大体人間として復活していますが、ソラとロクサスみたいに心が芽生えた時の矛盾は生じないのか?

生じないと思います。

普通、本体とノーバディは同時に存在できません。そして本体とノーバディは記憶が引き継がれます。

ノーバディ化した際に本体の記憶が引き継がれるので、人格も本体とさほど差異はないでしょう。心の無いノーバディは痛む心も無いので、無慈悲なことも簡単にやってのけるし、残酷さに拍車がかかるとは思いますが(ノーバディになった経緯も関係しそうだとゼクシオン見て思う)。

心と記憶は密接に関係してくると思うので、人間として復活する際ハートレス化した心が戻り、ノーバディに新たに宿った心とダブったとしても、そこまでの矛盾は生じないかなと。ハートレスの方は(アンセムとソラを除けば)記憶も自我も無いので、ノープロブレムです。

 

ソラとロクサスでまずいのは、双方が全く別の人格だった点です。

繰り返しになりますが、ロクサスにはソラの記憶が無く、生まれたての赤ん坊。そこから、ソラとは全く別のロクサスの記憶、ロクサスの人格が出来上がりました。

その間、ソラはソラでハートレスから単身で人間に戻っていて、そこからソラ自身の人生を歩んでいるわけです(Ⅰの終盤とCoM)。

ハートレスとノーバディを「心と体」とすれば、人間に戻るためには両方回収しなきゃいけないのに、ソラはハートレスから人間に戻り(どこから体を復活させたんだ)、ロクサスは体だけだったのに心を宿し(心と体両方になっちゃった)、別々のままそれぞれが人生歩み始めちゃった感じ。

リクがロクサスにトドメを刺すのをためらったのは、あまりにロクサスの自我を強く感じて『ソラのノーバディ』としては見られなかったからだとすると、リクさん、心が苦しかっただろう……。

 

 

◆ロクサスの心情の動きを勝手に推測して辛くなっていく

データ・ロクサスのデータ・ソラに対する八つ当たりがしんどくて、ロクサスの人生を振り返ったりとかするんですけど、ロクサスも別にソラを恨んでるわけじゃないんだよな、と考えています。

 

機関にいたころのロクサスは、アクセルやシオンと三人で仲良く楽しく過ごしていました。が、シオンの性質のためずっと一緒にはいられず。

最初、ロクサスは自分とは何かなんて考えていませんでした。機関のメンバーに言われたことを鵜呑みにするだけで、それはロクサスに何が正しいかを判断するだけの経験が無かったからではないかなと考えます。

ただ、眠りについたソラから流れる記憶、シオンに吸収される力、そしてソラを目覚めさせたいリクの関与。ロクサスは何もわからないまま、こうした渦に巻き込まれていきます。

ロクサスは、ただ三人で過ごしたかっただけなのに、自分とシオンは同時に存在するのが難しい。アクセルは何か隠している。シオンも何を考えているのかわからない。親密な関係の二人がロクサスを混乱させ、ようやくロクサスは「自分とは何か」と疑問を持つようになります、が、それ358/2 Daysの終盤やん。

機関も「俺とは何なんだ」という問いには答えてくれないし、キングダムハーツって何かよくわからないし、信用できない。ここにいたって、俺の求めるものは手に入らない。だからロクサスは機関を抜けました。

 

抜けたものの、どうすればいいかなんてわからない。自分は、機関以外の場所を知らないから。

そんな矢先に、シオンと戦うことになります。どうしてシオンが自分を倒そうとしているのか、本当はわかっていたんだろうけど、でも、一緒にいたいという願いがかなわないのには納得がいかない。でも、やらなきゃやられる。

そうしてシオンを倒した後、失いたくない大切な記憶がどんどん薄れていく怖さとか、目の前で消えていく彼女の願いとか、そういったものを指針に行動しようとします。そうすればきっと、また三人で楽しく過ごせるから。

ソラを目覚めさせたいリクと対峙し、ロクサスは「邪魔をするな」とリクを倒そうとします。リクはリクでソラを目覚めさせなければいけない。リクとしては、ロクサスという自我を消す「殺人」に等しいことを親友のために行う辛さとか、いろいろ背負ってロクサスと戦ったんだろうな。

 

そしてロクサスは記憶を消され、仮想トワイライトタウンで夏休みを過ごすこととなります。そこで普通の男の子として友人と楽しい日々を送りますが、徐々に周りがおかしくなり、そして記憶を取り戻しました。

楽しい夏休みが偽りで、そんなものは最初から無かった。

親友のことを、アクセルのことを忘れてしまっていた。忘れるのは怖いと言ったのは自分なのに。

「ノーバディなど、最初から存在しないものだし消えてしまっても何ら問題は無い。必要なのはソラだからお前は要らない」とディズに言われた。

 

自分が今まで過ごしてきた時間は何だったんだ。俺の思ったこと考えたこと、全部失われる、いや、無かったことなのか。自分という存在が嘘なのか。じゃあ、今自分が苦しく感じるのはどうして?確かに俺はここに在るはずなのに!

そうしてキーブレードを振るった先、ソラを目の前にしソラに接触して、もう逃れられないんだなと悟り諦め、ロクサスは夏休みを終えます。

 

Ⅱの終盤で、精神世界によるソラとロクサスの対決。俺もソラも同じようにキーブレードが使えるのに、ソラばかり必要とされて自分は存在すら否定されるのは何故か、ソラが選ばれたのは何故かを確かめたかったのではないでしょうか。

ソラには多くの繋がりがあり、それが大きな力になっています。「繋がる心が俺の力だ!」はわかりやすくソラのことを表す名台詞です。ロクサスは、そんなソラに繋がる者のひとりでしかない。

それから、キーブレードへの関心度とかもあるかもしれません。ソラはキーブレードで世界を救いますが、ロクサスは結局キーブレードが何かよくわからず終いだったし、キーブレード使いとしての差を感じたのかも。

多分、ここでロクサスの気持ちは『諦め』から『納得』へ動いたのではないでしょうか。

 

Ⅱの終盤では、ナミネと一緒に本体へ還る場面があります。ソラとカイリが会えるなら、ロクサスとナミネも会える。たとえお互いがわからなくても。というか、この辺でロクサスはもう「ソラがいればいいや」「俺がいなくなっても、ソラがソラとして生きていくなら、自分はもういい」と思ってる気もしなくもない。『納得』から『受容』に変わってる。

 

3Dで、ソラが夢(闇)堕ちしてる最中にロクサスが出てきます。データではなく本物同士なので、二人が面と向かって話すのはここが初めてでは?

ソラはここで、ロクサスは自分とは違うと主張します。さすが主人公。多分、ソラが存在を認めてくれるだけでロクサス的にはだいぶ救われる。そして、ソラのそんな心の強さを認めているわけで。「だからお前じゃないと駄目なんだよ」

ロクサスは救われてるけど、逆にソラは苦しいよね。自分のせいで存在が許されない人物がいることが。ロクサスの過ごした、ロクサスだけの思い出に触れたとき、ソラは苦しかったと思う(ソラに自我を放棄させるのが今回の敵サイドの目的だったっけ?)。

 

データロクサスがデータソラに言った「思い出せない痛みにこだわる必要なんか無いじゃないか」「存在しない幻だから、何をやってもいいじゃないか」という冷たい言葉は、まんまロクサス自身に跳ね返ってくるんですよね。大切な人を思い出せない、忘れたくなんてなかったけど。そしてノーバディだからと人生を無かったことにされた。自傷行為にもほどがある。

 

Ⅱだけみると、序盤の「俺の夏休み終わっちゃった」の際にも、ディズには怒りをぶつけてるけどソラに対してはそうでもないし、精神世界での戦いでソラに敗れたときも「ソラが待ってる」「アイツは俺だから」「さすがは俺の」と、割と和やか。機関を抜けた時には、ソラが何かわかってないしすさんでたけど、すべてを諦めてからは穏やかなんですよね。そしてロクサスは決してソラが嫌いではないんだと思います。

 

 

以上、妄想でした。