パチ屋のチラ裏は書きづらい

好きなことを語りたいだけ。

【君と僕。】悠太くんと高橋さんのアレやコレ妄想。

 

君と僕。』の主要キャラ5人。それぞれが淡い恋心を抱いてたりするんですが、ハッキリと告白らしきものをしたのは千鶴、そんで祐希。祐希はバッサリとフラれ、ついでに髪の毛もバッサリいきましたね。憧れの人の結婚を経験したのは要くん。千鶴は告白したものの「今まで通り接して」と無かったことに。春ちゃんはバレンタインや修学旅行を経て、茉咲ちゃんの気持ちにも気づきました。春ちゃん、千鶴、茉咲ちゃんのトライアングルはどうなることやら……。

そして、要くんは同級生の幼馴染みである女の子、日紗子ちゃんと何やらいい雰囲気に。ニヨニヨ。今のところ、彼女できそうな人一位は要くんでしょうか。

 

さてさて、作中で唯一彼女がいたことがあり、しかも秒で別れてしまった我らが悠太くん。

そう、『唯一』彼女がいたことがあります。が、女性との絡みはそこまで多くなかったりします。一番多いのは春ちゃん、次いで要くんだし。

 

個人的にツボなのは、要が悠太のことをひたすらモテると推してるところです。初めての告白を受け悩む春ちゃんを眺めながら、悠太に対し「おめーモテんだから」と要くん。小学校の時は誰が一番モテたかについて「一番モテたのは悠太じゃね?」団長の恋愛相談で、「まあ普通に考えて悠太だろうな」「なんせ大変おモテでいらっしゃるからなあ」

要くん、すごく悠太くんのこと好きだよね。祐希や千鶴のことはメンドクサイと思ってるくせに!

 

要くんと日紗子ちゃんは「くっつくかな~」とワクワクしてるんですけど、悠太くんと、その元カノ高橋さんも、お互い意識してるみたいだし、とても気になる。

 

 

 

◆付き合う前の高橋さんの話。

 

アニメでは明言されていませんが、高橋さんは悠太や春と同じ2年5組に在籍する女の子でした。3巻9話『りんごのとなり』、水彩カラーで、高橋さんの台詞「その声にほっとしました それから どきどきしました」から始まります。

ほっとした、ということは、高橋さんは最初から浅羽悠太に安心感を覚えていたということでしょうか。それから、どきどき。これは、恋ですね(何様)。私としては、最初の「ほっとしました」という彼女の想いが、とてもとても……。

 

この時の高橋さんの状況としては、『じゅんちゃんたち』のグループに所属しており、しかし、ついていくのでやっと。物語序盤の悠太の「そっち持って」というシーンも、体育館の片づけ中に二人がかりで運ぶ踏切版を、奇数のため高橋さんが余ってしまい『じゅんちゃんたち』に置いていかれそうで、それを察知した悠太が助けた、という流れです。高橋さんは、そんな悠太の優しさにノックアウトしたのですね!

 

浅羽兄弟は、物語開始当初から、校内では割と有名な美形ツインズ。他学年にまで名前が知られているし、おそらく入学したての頃もウワサになったりしたのでは?高橋さんも知っていたかもしれません、『同じクラスの浅羽悠太くんは、いわゆるアイドル的存在だ』と。

きっと「悠太くんは自分とは遠い存在だ」とか「可愛い女の子はみんな悠太くんをキラキラした目で見るなあ」とか、そういったことは思っていても、自分がお姫様になれるわけがない、と初っ端から近づく気はなかったのかも。

それが変わったのが、あの体育の片づけの「そっち持って」の瞬間。一瞬でも浅羽悠太と関わってしまえば、誰もがハートを奪われるにきまってるでしょう!高橋さんは、恋に落ちたのです。

 

「どきどき」より先に「ほっとした」が来るのが、なんというか、言葉では上手く言えないんですけど、いいなあと思えます。

『じゅんちゃんたち』に何とかついていくけれど、一員になれている気がしない。独りでやっていけるほど強くもない。宙ぶらりんだった高橋さんは、悠太くんに声をかけられた瞬間、安心したんだなあ、と。

声をかけてくれた彼にに対し安心感を得た直後、目の前の男の子が『あの』浅羽悠太であると思い至った、という流れだと私が萌え禿げる。

 

で、悠太に恋をしたからといって、高橋さんは伝える気はありませんでした。アニメのナレーションでそう言ってました。『じゅんちゃんたち』にそそのかされて、断り切れずに告白、といいうことでしょう。

 

 

◆付き合う前の悠太くんの話。

 

『りんごのとなり』では、全体を通して悠太の心情が見えづらいです。最後の祐希に慰められているところから、高橋さんとの関係に対し思うところがあるのは窺えるのですが、本心は見えない……常に他人優先な悠太くんなので、それも仕方ないかなとは思うのですが。

前にこのブログでも浅羽兄弟の人付き合いについて色々言ったんですけど、クラスメイトの『じゅんちゃんたち』グループも、高橋さん個人のことも、悠太は認識しているようです。体育館の片づけの時も、一人置いていかれている高橋さんを見て声をかけるわけですから。人に優しい悠太くんですもん、困ってるクラスメイトがいたら助けますよ。

悠太は、高橋さんがどういった女の子か、所属するグループでの立ち位置がどうであるか、告白される前から把握していたのです。それに高橋さんが気付くのは後になってから。

うわーって思いますよ。悠太くん怖い。しかも、多分これ悠太は別に高橋さんを特別視していたわけではなく、クラスメイトみんなを見てて気にかけていて、でも自分が敢えて関わる必要はないと判断していて、誰に対しても無難な距離を作り上げているんですよ。

茉咲ちゃん初登場回でも、悠太は春が茉咲に対してなんとかしてあげたい!と思っているのに気づいていたし、春のやりたいようにやらせています。そして、茉咲が意地を張って鈍感で不器用な春の手に負えないとわかると介入するのです。『チューリップの咲いた日』は春と茉咲がメインで、あくまで悠太は添えるだけでしたが、アレを踏まえてこの『りんごのとなり』を見ると、悠太くん、アナタって何者?

 

告白される前から……高橋さんが恋心を抱く前から、悠太は高橋さんと『じゅんちゃんたち』の状況を知っていた。

で、悠太は高橋さんに告白されるのですが。

 

 

◆高橋さんの告白。

 

『じゅんちゃんたち』は、高橋さんに告白を勧めます。割と軽いノリで。

彼女らは、高橋さんの恋心を娯楽と扱ってる感じがビシビシします。「高橋、あの悠太くんのこと好きなんだーへぇー」「マジ?高橋、悠太くんが好きなの?」「じゃあ告っちゃいなよ」「イケるイケる」と他人事の面白半分状態かも。高橋さんは、それを断れません。渋ったら「いいからいきなよ、あーもう面倒くさいなあ」となるのは目に見えているのです。高橋さんは『嫌われたくない』のです。

そんな経緯で、高橋さんは告白します。自分と悠太くんがどうこうより、まず『じゅんちゃんたち』に従った故の告白です。

 

しかし、悠太は全部知ってます。コワイ。

 

悠太は多分、今まで何度か告白を受けています。要があんだけ「悠太はモテる」と言ってますし。だけど、悠太が高橋さんに告白されている現場を目撃した四人はそれ相応にはしゃいでいるので、実際の回数はそんなに多かったわけではないのかな。

そして、異性とお付き合いしたこともなさそうです。ハッキリと断定はできないんですけど、幼馴染みたちの反応から、これまで多分こういったラヴイベントが無かったのかな~と感じます。

んで、そんな悠太が高橋さんの告白をOKする。多分、人生で初めてOK出した。その理由に、高橋さんと『じゅんちゃんたち』との関係性への配慮があるとすれば、私は「悠太くん、それはある意味残酷ですね」と思ってしまうというか。

 

あそこで悠太がハッキリ断っていれば、高橋さんは『じゅんちゃんたち』の美味しいネタになるわけです。そりゃフラれるだろうに、マジで告白しやがったウケる、といった具合に。悠太はそれを回避するために、高橋さんの面子を守るためにイエスと答えた。

ただ、高橋さんの想いを全く考慮していないことにも、高橋さんの友人関係に踏み込んだデリケートな問題であることにも悠太は気付いていて、告白をOKしたことをいつものメンバーに伝えなかったのでしょう。大っぴらにしていい話じゃないぞ、と。

高橋さんと恋人という関係になった悠太は、彼女の友人関係を気にかけている描写があります。それを高橋さんに悟られ、「悠太くんに無理はさせられない」とフラれることになるんです。しかし高橋さん、彼は決して無理しているわけじゃないぞ。人を気にかけているのがデフォだ!

 

少し告白後の『じゅんちゃんたち』に触れます。高橋さんが思いのほか上手くいっている事実に、少しつまらない様子です。彼女らは、不幸をご所望だったのでね。

そんな彼女らと高橋さんの関係が、この後少しずつ良い方向に変化していくのですが、それはきっと高橋さんが少しだけ変わったからだし、高橋さんを変えたのは悠太。

 

 

◆付き合っている悠高。

 

高橋さんにとって悠太は憧れ、悠太にとって高橋さんはクラスメイト。そんな状態で交際が始まったわけですが、高橋さんが悠太に救われるよりも、悠太が高橋さんに救われる方が先なんですね。おっふ。

悠太の小さなコンプレックスというか、「オレこれどうなんだろう」と疑問に思っている部分、10巻47話『独白』でハッキリとわかりやすく描かれているのですが、一番最初に作中に表れたのが、このデートの最中だと思います。

「ちゃんと好きなことがあるんでしょ?」「オレないし そーいうの」「祐希に比べて全然なくて」

高橋さんは、そんな悠太の話を聞いて、自分なりに考えて答えを出しています。

休みの日に何をしているか。弟にくっついているだけで、娯楽をほぼ弟に依存している状態。自分で何かすると言えば、CDを聴くくらいで、しかも特別好きなわけではない。

でも、高橋さんはそれが悪いことではないと思っているし、祐希と比べるところでもないと言ってくれます。自分でも何言ってんだと落ち込む高橋さんですが、悠太は確実に彼女に救われているし、悠太が高橋さんをただのクラスメイトからグレードアップさせたとすれば、このタイミングではないでしょうか。

 

逆に、高橋さんが悠太に救われたこと。この『りんごのとなり』は、恋と友情と両方のアレソレを描いているのですが、悠太の娯楽の少なさを高橋さんが悪いと思っていないのと同じように、高橋さんが立場が悪いのにも関わらず『じゅんちゃんたち』と一緒に居続けようとすることも、悠太は悪いと思ってないのです。

傍から見れば、そんな奴ら友達じゃないよと言いたくもなるけれど、高橋さんは『じゅんちゃんたち』との繋がりを大切にしたいと思っているのです。悠太は、それを否定しなかった。少し在り方を変えれば、上手くいくかもしれないし、そうなればいいと思っている。

この、放課後の静かなやりとりの最後、悠太が高橋さんの涙を拭うのですが、多分ただのクラスメイト相手だったら、「ハンカチ自分のあるかないいです」と断られたらそれ以上やらない。悠太くん、少し高橋さんに惹かれてるでしょう、ねえ、ねえ!

 

ラスト、ロッカーに入れとけばいいと言われたCDを、高橋さんは直接返します。悠太の「友達にオレと話してるところ見られるとマズいかな」という思いからの配慮ですが、多分もうそんな気遣いも必要ないし、高橋さんは変わるんだろうな~。

彼らの関係は、一度ここでお終い。

 

 

◆その後の二人

 

6巻26話、「千鶴ぴぎゃあああ!」というバレンタインの話ですが、ここで高橋さん久々の登場です。クラスの女子から男子へ、ということで高橋さんが悠太と春にチョコを渡すのですが、渡してすぐ去って行く高橋さんを目で追う悠太……。

いや、欲張るわけじゃないけど、期待してたわけじゃないけど。

別に欲しかったわけじゃないけど。

そんな悠太くんですか?

 

8巻35話、悠太との絡みはなかったものの高橋さん登場。三年生に上がっても、じゅんちゃんと一緒にいますが、関係性は改善されているようです。

 

11巻50話、はい高橋さんのチア姿!ミニスカート!ポニーテールとうなじ!悠太くんテレテレ!普段余裕があって大人びてる悠太くんが、異性に対し年相応の照れを見せるのが、青春だなあ。そしてラストのフォークダンス。輪になって相手を替えくるくると踊る中で、アナタとの接触はわずかな時間だったけど……。

 

12巻54話、悠太くんの写真を眺める高橋さんと、『じゅんちゃんたち』。ここの高橋さんの反応を見てると、きっと彼女はまだ悠太のこと好きなんだろうな、と思います。悠太の写真を見ていることに気づかれそうになり(いけない いけない)と。ただ、この反応からは、もう悠太には近づかないというか、悠太に迷惑はかけられないし、自分は悠太とはそういう関係になれるわけがない人間だから自惚れちゃダメだと考えているようにも感じられます。私のフィルターがかかってるかもしれないけど。

 

14巻62話、ふと目が合い、咄嗟にそらす二人がとても可愛い。お互い気にしてる。

 

高橋さんと悠太の関係が終わってしまえば、ほぼ悠太(というかいつもの五人)の視点なので、どうしても悠太の方が好きっぽく見えちゃうけど、高橋さんも心のどこかに悠太の存在はあり続けているのではないでしょうか。高橋さん、出てくるたびに友人との関係が良くなってる気がするので、それは悠太の影響だし、彼女は意識はしているかも。

ただ、次アクション起こすなら悠太からじゃないとダメなんだろうな~。

 

 

以上、妄想でした。